パソコンのハードディスク(HDD)をリカバリーしてしまった。
リカバリーCD等でOSの再インストールをしてしまってもデータやファイルを復旧できる可能性は充分あります。最近ではノートパソコンやデスクトップPCに限らず、リカバリー領域が内臓ドライブの別パーテーションに格納しているケースがほとんどですが、内臓ドライブが故障やトラブルを起こしていない限りは初期化は可能です。
同様にスマホのデータを格納しているMicroSDカードなども初期化しても、復旧できる可能性は十分にあります。但し、初期化を中断してしまったり、初期化の最中に慌てて電源を切ったり、強制終了をしてしまうと復旧できる確率は下がります。
尚、初期化作業により新しいOSやプログラムファイルが上書きしてしまった部分にあるデータファイル復旧はできません。またリカバリー作業によりディレクトリ構造(フォルダ階層・ファイル名)は消失してしまいます。つまり初期化してしまうとフォルダ名やファイル名がなくなるため、同種類のデータすべてを抽出しないと、復旧希望しているデータなのかどうかが分からなくなります。
そのためデータ復旧の際には拡張子毎の復元となる場合があります。拡張子毎の復元とは写真画像なら.jpg、エクセルであれば.xlsとなります。この拡張子を持つデータをハードディスク上から検出して全て復元させることになります。
その他、初期化リカバリーは経年劣化をしている内臓ドライブに対しておこなうと、致命的なデータ損傷を発生させます。OSの起動が遅くなった・・・。データファイルの読み書きが遅くなった・・・・。どうしようかと悩み、知り合いに相談したら、「とりあえず初期化してしまえば良いのでは?」などの安易な知り合いのアドバイスに従い、2度とデータ復旧できなくなってしまう事例が後を絶ちません。
初期化リカバリーは、とりあえず実施してみようかといった安易な判断でおこなうものではないのです。