テラステーションTS-8VH24TL/R6バッファロー(BUFFALO)製のデータ復旧事例:医療法人社団様・東京都
BUFFALO(バッファロー)製のテラステーションTS-8VH24TL/R6を院内のRAIDサーバーとして運用していました。このNASの内蔵ハードディスク台数は8台で、それぞれ容量が3TBあり、RAID6で稼働していました。
担当のシステムサポート会社では、修復およびデータ復旧の対応が出来ず、またメーカーのバッファローでも対応不可といわれました。その後、何社かのデータ復旧サービスの専門会社に調査見積もりを依頼しました。A社で税抜90万円、税込972,000円かかると言われ、その他のデータ復旧業者でも100万円から140万円の費用がかかると言われました。
半ば諦めていましたが、費用的にもっと安く復旧できる会社はないか、他院の事務長と話をしたところ、以前、同じBUFFALO(バッファロー)製のTERASTATIONの障害が発生した時に復旧してもらった業者があると聞き、調査見積もりを紹介してもらったブレインネットワークさんに依頼しました。
障害内容
バッファローのテラステーションTS-8VH24TL/R6の障害内容は8台ある中の、5番目のHDDがかなり以前からエラーが発生しており、その後に2番目のHDDがエラーを起してRAID6の構成から外れてしまったようです。
ですが、RAID6の運用だったため、2番目と5番目のハードディスクがエラーを発生していもデータにはアクセス可能でした。
ところが、5番目のハードディスクを交換し、リビルドした際に、交換した、5番目のハードディスクが2番目ハードディスクと置き換わり、データの移行中に7番目のハードディスクまでが、故障。最終的には、この7番のハードディスクが故障したことが引き金となり、レイド6の構成が崩壊。全パソコンからテラステーションにアクセス不能となりました。
障害メディアメーカー名 | BUFFALO(バッファロー) |
---|---|
種類 | テラステーション |
モデル・型番 | TS-8VH24TL/R6 |
OS区分 | Linux |
RAIDの有無 | RAID6 |
復旧対象データ容量 | 4.2TB |
復旧対象データファイル数 | 5,601,268 |
復旧対象データフォルダ数 | 50,335 |
復旧先メディア | USB外付けHDD 5TB |
お客様の感想
一時は院内業務がほとんど停滞し、大変困りましたが、ブレインさんにお願いしたところデータ復元費用は他社よりも数十万円も安く、全データを復旧してもらうことが出来、こちらの希望通りの結果に大変満足しております。
今後はRAID6を過信することなく、定期的なデータのバックアップを心掛けたいと思っています。また、万が一、データ復元が必要な事態が発生した場合には、ご依頼させていただきたいと思っております。
データ復旧作業内容
RAID6のバッファロー製テラステーションTS-8VH24TL/R6をデータ復旧するには、上記の状況から5番目と7番目のHDDをクリーンルームにて物理的に修復し、RAID6を再構成さて復旧する必要がありました。ドナーディスクとして、修復した2台に加えて、1、3、4、6、8で何通りかのRAID6を試す必要がありました。
尚、幾つかセクター不良(BAD SECTOR)上にあったデータは損傷しておりましたが、多くのデータはフォルダの構成も含めて、ファイル名なども元の通り復元することが出来ました。元々1台あたりのハードディスク容量が3TBもあり、RAID6の8台構成だったため、復旧データ容量も4TB以上と、調査復旧ともに時間がかかりましたが、お客様の復旧希望されていたデータを納品することが出来ました。
TS-8VH24TL/R6物理障害HDD2台のデータ復旧を終えて
同じバッファロー製にはリンクステーションという通常内蔵HDDが1台のNASがあります。アイーデータ製にもランディスクといったテラステーション同様にLAN上のパソコンからアクセスできるファイルサーバーです。ですがリンクステーションは内蔵HDDが1台のため、そのHDDが故障すると、全パソコンからアクセスできなくなるといった耐障害性が極めて弱いものです。
その点、今回、ご依頼のあったバッファロー製テラステーションTS-8VH24TL/R6は内蔵HDDが8台で、RAID6で運用されていたため、耐障害性が極めて高く、2台のエラー時でもデータにアクセスすることが可能でした。さすがに3台目のハードディスクが物理的に故障した際には、RAID崩壊し、LAN上の全パソコンで繋がらない緊急事態が発生しましたが、RAID構成のおかげで、かなりの期間データは保持され続けました。
ですが、BUFFALO製に限らず、アイーデータ製などの他社も同様ですが、複数の内蔵ハードディスクがあってもメーカーや型番、製造年月日はほとんどが同じです。この内蔵HDDメーカーは主に東芝製やSEAGATE(シーゲイト)製、WESTERN DIGITAL(ウェスターンデジタル)製などがほとんどです。
そのため、1台が故障する頃は、他のハードディスクも短期間で同一の障害が発生しやすい特徴があります。今回、ご依頼いただいたTS-8VH24TL/R6も内蔵ハードディスクのメーカーやモデル、製造年月日はすべて同じでした。
1台の故障を認識した際に、速やかにデータのバックアップと新RAIDサーバーのNASを導入できれば良いのですが、今回ご依頼いただいたテラステーションTS-8VH24TL/R6のように内蔵ディスクが8台もあり、4TB以上のデータが保存されている場合、仕事で普段運用しながらのバックアップは困難を極めます。
但し、幾らRAID6であっても、何台ものハードディスクが故障すれば耐障害性は保持できず、RAID崩壊という最悪の結果を招きます。全社員が利用しているファイルサーバーのトラブルは業務の停止または停滞を招き、仕事に多大な影響を与えます。
その点、弊社では、これまでも各種RAIDナンバーの故障、物理障害のデータを復旧しております。バッファロー製テラステーションに限らず、万が一、NASやRAIDサーバーにアクセスできない!つながらないといったトラブルが発生した際には、一度、ご相談いただければと思います。