BUFFALO(バッファロー)製HS-DH2.0TGLにアクセスできない!:データ復旧事例
ご依頼品メディア | BUFFALO製 HS-DH2.0TGL |
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内蔵HDD 型番 | SAMSUNG製 HD501LJ / 500GB(3.5inch SATA)×4台 |
RAID | RAID10(1+0) |
障害1 | 内蔵ハードディスク2台の故障 |
障害2 | RAID崩壊 |
データ復旧概要
復旧対象データ容量 | 758GB |
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復旧先メディア | USB外付けHDD |
お客様の感想
元々4台のハードディスク中1台にエラーランプ警告が発生していました。データにはアクセスできていたため、使用をそのまま続けていました。
ハードディスクの交換を実施しようとしていた矢先にもう1台のハードディスクが故障しRAID10が崩壊。
システムの委託管理している担当者に対応してもらいましたが、内蔵HDD4台中、2台が機械的に故障しているとのことで、そちらでは対応不可とのことでした。
そのためデータ復旧専門業者のブレインネットワークさんに依頼させていただきました。
仕事で使っているファイルサーバーだったため、膨大なデータが保存してあったのですが、全データを復旧することができ良かったです。
担当技術者の総評
RAID10(1+0)はミラーリングのストライピングという構成になります。4台以上の内蔵ディスクで構成されているNASに多く採用されています。一度に2台のハードディスクに書き込みを実施するため、書き込み速度は低下します。
一方、読み込み速度は複数のハードディスクからブロック単位に読み込みを実施するため、高速に読み込みが可能です。また内蔵ディスクが増えれば増えるほど高速の読み込みが可能になるメリットがあります。
但し、利用可能な領域は少なくなるデメリットが存在します。例えば、RAID10(1+0)の場合、構成しているハードディスクの半分(50%)の容量が使用可能な領域となります。BUFFALO製 HS-DH2.0TGLでは、500GB × 4台のため、通常であれば2.0TBが使用最大容量になりますが、 RAID10(1+0)で構成したの場合、1.0TBが最大使用可能領域になります
尚、RAID10(1+0)の構成では、内蔵ハードディスク1台に障害が発生しても冗長化されているためデータは保持されます。但し、連続して2台以上が壊れるケースも多くあるので、1台が故障した場合には速やかに交換することが大切です。
また、予期せぬ建物の停電や、計画的なビルメンテンス時の停電は、色々な条件が重なると、NASなどが壊れやすくなります。金曜日や土曜日までは平気だったのに、週明けの月曜日にNASにアクセスできなくなったという事例があります。その内の多くのケースで、建物のビルメンテンスで停電が発生していた報告があります。
NASの故障は経年劣化だけに限らないため、管理運営には注意が必要です。