ウィンドウズXPの買い替えで8の特需。でもそれだけではセキュリティは守れない!?
ウィンドウズXPは、マイクロソフトによるサポートが4月9日をもって終了しました。サポートが終わっただけでパソコン自体が全く使えなくなるわけではありません。
但し、ウィルスなどの驚異に常にさらされ続けることになる心配があります。
というのも、サポートが終了したことにより、OSの修正アップデートが行われなくなるからです。
ウィルスはOSの欠陥を狙っています。その欠陥が放置されたままの状態ではウィルス感染しやすくなります。ウィルス感染した場合、パソコンのトラブルは増加します。スパムメールを送る土台になってしまったり、個人情報を盗み取られたり、下手をすると金融情報やクレジットカードの決済情報を悪用されかねません。
法人のパソコン乗り換え作業は計画的に実施されていますが、一般利用者は予算や財布との関係上、ギリギリまで判断を遅らせようとしていた人も多くいます。ですが、そこにきて2014年4月から消費増が5%から8%までアップされる駆け込み需要が重なったために1月から3月まではパソコン特需となったようです。
OSを入れ替えただけではウィルスの驚異は減らない
またパソコンの国内出荷台数の増加傾向は、2013年10月から始まっています。ウィンドウズXPのサポート終了(修正プログラムの提供廃止)がテレビなどを通じて取り上げられることで認知が広がったと考えられます。
ですが今回、実際にパソコンが故障したりして機械的にもはや使えなくなってしまったために、止むを得ず買い替えたというユーザーはほとんどいないでしょう。
これは過去のデジタル放送のテレビ買い替えキャンペーンと同じです。需要を先食いして、その後、まったく売れない状況になる。シャープの液晶テレビを始め、販売不振から事業の継続ができなくなって問題化した状況とうり二つです。パソコンも同じような足跡をたどる可能性があります。
またOSを入れ替えただけでは、何も問題は変わりません。OSを入れ替えただけではウィルスの驚異は減らないのです。しばらくは新しいOSに対応するウィルスは少ないかもしれませんが、時間がたてばやはり狙われます。特にXPから一斉にウィンドウズ8に買い替えが進んだので、今度は8が狙われる番になるだけです。
ウィルス対策ソフトをきちんと入れたうえで、ウィルス対策ソフト自体の更新アップデートも必要です。